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私の podcast 事情

どちらかといえば常に情報を摂取していたい人間なので、歩いているとき、走っているときに耳が手持ち無沙汰になります。その対策として、2-3年前から技術系の podcast を聞くようになりました。Audible なども試してみたのですが、やはり本は目で読む方がよいという結論になっています。

Audible ではなく、podcast を好んでいる理由は以下の二点です。

一つ目は、媒体の特性です。本は、目で読むことを前提として表現が並べられています。本を読むときに、時間を有効に使えたなと思うレベルの、自分にとって新しい内容を理解するためには、前の箇所に戻ったりしながら少しずつ読み進めていくことになります。一方で、音声だと前の箇所に戻るということが非常にやりづらいので、新しい内容を理解できません。その点、podcast は、listening 用に作られた作品なので、ちょうど良い塩梅に遊びがあります。

二つ目は、エンジニア界隈の潮流です。分野によって、良い情報が集まるサービスや媒体が偏ることがあります。たとえば、人文系の学術分野だと書籍が第一の媒体であるのに対して、理系の学術分野だと proceedings や preprint が主流です。その点、エンジニア系だと技術書よりは SNS や blog、podcast が多い印象を受けます。もちろん、技術書で学ぶのが適した内容もありますが、最新情報やエッセイ・雑談的なものは、ネット上の情報が良いと感じます。

というわけで、podcast を聞いているので、以下によく聞く podcast をまとめます。好みとしては、エンジニアの雑談を聞きたいわけではなく、エンジニアが技術の話をしているのを聞きたいので、話し手の最近の私生活や趣味についての話が多い podcast はあまり好みません。

ちなみに、android ユーザーで Google Podcast を使っていたのですが、サービス終了してしまったため、Pocket Casts を利用しています。

お気に入りの podcast

それぞれに好きな回を挙げていますが、だいぶ昔に聞いていたものもあるので、網羅的にリストしているわけではありません。

そこそこの頻度で聞く podcast

たまに聞く podcast

そのうち聞いてみようと思っている podcast

参考にしようと思っているリスト

余談

技術系関係ないものだと、みちくさのみちpodcast 〜図書館×歴史〜などを聞いています。
ニュース系の podcast は、荻上チキ・Session~発信型ニュース・プロジェクトが結構よさそうだったのですが、回数が多すぎて聞くのが億劫になり、聞いていません。

書籍を含めた文字媒体以外の、動画や podcast といった媒体に良質な情報が集まるというのは、ここ数年で感じていることです。教育の目線からみると、学習媒体について語るときには、学習者からの目線と伝達する知識からの目線があります。後者の話は置いておいて、前者の話からは、媒体の多様化は望ましいことです。文字資料だと何らかの理由で理解が難しい人でも、動画や音声であれば理解できることがあります。一番わかりやすいのは、視覚になんらかの不自由を持っている人でしょう。昨今、大規模言語モデルを提供している企業のリリースでは、文字を音声に変換して、記事のトップに置いていることがあります(たとえば、OpenAIの「記事を音声で聴く」機能など)。媒体間の移行が単純にできるかというと、そうではないと思いますが、少なくとも複数媒体を提供するコストは下がっていると思います。このコストが一定の閾値を超え、精度がある程度満足のいくものになれば、コンテンツプロバイダーが複数の媒体を用意しておくというのが、アクセシビリティの新しい標準になるのかもしれません。